川の流れ
白玉ちゃんブログ
その日は突然やって来た。
近所に当時会社を経営していて
自分勝手の道楽で周りの皆に迷惑をかけ
夜逃げ同然でこの町を出ていったヤツが
近くまで来てるらしい。
一人きり残された母親を
白玉ちゃんも今までずっとサポートしてきた。(近所なもんで)
もし、店に顔を出したら(まあ…どのツラ下げて❗)
嫌みの3つでも言ったるわい❗
と、そこに
「お久しぶり」と…
キタキタ来た~っ
何がお久しぶり…あれ?
目に入った姿は下半身が不自由になって
車椅子姿のヤツ。
なにやら、大事故に巻き込まれて
一命をとりとめたものの
身体は不自由になったらしい。
白玉ちゃんは振り上げた拳を
下ろすしかなかった
「俺、バチが当たったのかな」
20年間、嫌って、あんなヤツと思いながらヤツのお母さんの世話をしてきたけど
一瞬で怒りは消えた。
いろいろ噂されていた話も事実ではなく
真実を聞かされた時
私の20年の怒りは何だったんだろう?
と…作り上げられた噂を信じていたんだ
「大丈夫、また復活出来るよ
だって、貴方は不死鳥でしょ?」
この私の言葉に嘘はなかった。
心からそう思った言葉だった。
私の中の冷たく凍っていた心がサラサラと
清らかな水になって流れだした。
もう、思い込みで人を判断するのは
辞めようと決めた